多忙な看護師にピッタリ「月経カップ」
生理用品といってすぐに思いつくのはナプキンやタンポン、サニタリーショーツなどですよね。ですが最近は欧米で流行している「月経カップ」が注目されています。使い捨てのナプキンとは違って、消毒して繰り返し利用する月経カップは資源を大切にできるので、使っている人が増えているようです。
第三の生理用品「月経カップ」
月経カップはシリコンなどで作られたカップを膣に直接挿入して経血をためる生理用品です。カップに経血がたまったら捨てて、再び洗って消毒し装着します。経血は一定時間ごとに捨てないといけませんが、使っているカップや生理周期によっては12時間も使えるものもあります。月経カップは医療用シリコンやラテックスを素材としているものばかり。耐久性にも優れているため、中には10年間使用できるものもありますよ。
メリット・デメリットは?
まずはメリットから見ていきましょう。1つ目は「コスパがいい」ということ。月経カップは大体5,000円ぐらいで買えます。一般的に市販されているナプキンやタンポンに比べて価格は高いものの、数年繰り返し使えます。ナプキンのように生理の度に購入する必要がないため、費用を大幅に減らせるでしょう。2つ目は、「肌トラブルを防げる」ということ。生理中は経血やナプキンによってデリケートゾーンが蒸れやすくなっています。夏の暑い時期に運動を多くする人、冬でも暖房の効いた室内で過ごすことが多い人は通気性が悪くなるためかぶれてしまうことがあります。ですが、月経カップはナプキンほど通気性が悪いわけではないため、生理の時の肌トラブルを予防できるんです。3つ目は誰もが気になるあの「においがしない」ということ。生理特有の嫌なにおいは経血が酸素にふれることで生まれます。ですが、月経カップを使えば膣内から経血が漏れないので酸素にふれず、においがほとんどしないんです。
次はデメリットを見ていきましょう。月経カップは「使い慣れるまでが大変」なんです。膣内に直接挿入するので、慣れるまでは装着が上手くいかず漏れてしまったり外れてしまったりすることが多いです。また、繰り返し使用できますが、その都度しっかりと消毒しなければなりません。自宅なら場所や道具も揃っているため問題ありませんが、職場や出先では消毒できる場所がない場合もあります。そのため、「消毒の手間」をデメリットに感じる人もいます。そして、もっとも問題視されているのが「トキシックショック症候群」です。トキシックショック症候群とは、黄色ブドウ球菌が増殖して毒素を産生することで引き起こされる感染症です。ほとんどはタンポンを長時間挿入したままにしていたことが原因ですが、月経カップも長時間使用できるため安全性に不安があるとして問題視している人もいます。