生理の悩み「生理不順」

看護師は生理不順になりやすい?

看護師は生理不順になりやすい?

看護師の仕事につきものなのが夜勤です。寝るべき時間に睡眠を取らないで働くのは生活リズムを狂わせるため、心身に大きな影響を与えます。睡眠障害や生活習慣病などを発症してしまうリスクもありますが、女性が多い看護師ならではの悩みが生理不順です。

生活リズムの乱れが体調に悪影響を与える

生活リズムが乱れるとホルモン分泌にも影響を与えてしまうため、生理周期が不順になったり、生理の痛みが増したりする場合があります。実際、夜勤シフトがある女性で生理不順に悩んでいる人は約25.8%、それに対して、夜勤シフトがない女性で生理不順に悩んでいるのは約15%なので、夜勤シフトに就いている人の方が生理不順になりやすいといえるでしょう。基本業務に夜勤シフトが組み込まれている看護師は、生理不順になりやすいんですね。
また、生理になると頭痛や腹痛、イライラの増強などその時特有の症状が出るため日常生活に支障が出ることも…。しかし、「生理痛は当たり前にあるもの」と認識している人も多く、頭痛や腹痛がひどくても病院に受診に行く人はあまりいません。受診しない理由は色々ありますが、「タイミングが掴めず病院に行けない」という人が多いようです。生理による悪影響について悩んでいる場合、どのようなタイミングで病院を受診すればいいのでしょうか?

目安は2ヵ月

まずは周期が正しいかどうかを確認しましょう。生理周期は「生理がはじまった日から次の生理がはじまる前日まで」の日数で計算します。この日数が25~38日であれば正常な周期といえます。25日よりも短い場合や38日以上の間隔が空く場合は生理不順になっている可能性があります。とはいえ、周期が乱れているからといってすぐに受診しても原因を特定できるわけではありません。一度周期が不規則になっても、その後自然に正常な周期に戻れば心配ないからです。しかし、2ヵ月以上生理がこない場合は卵巣の働きが落ちて何らかの病気を発症している可能性もあるため、放置しないで婦人科を受診しましょう。

生理がこない理由とは?

生理不順や無月経の原因はいくつか考えられますが、はじめに確認しておきたいのは「妊娠している可能性」です。妊娠すると排卵がなくなるため生理がこなくなります。心当たりがある人は妊娠の可能性があるかどうかを調べてみましょうね。
次に、生理不順の原因としてよく挙がるのが、「卵巣機能の低下による女性ホルモン不足」です。卵巣機能は不規則な生活やストレス、冷えなどによって低下するといわれています。昼夜逆転のシフトが当たり前の看護師は食事どころか生活リズムそのものが崩れやすいので、女性ホルモンの分泌にも大きな影響を与えてしまうのです。また、ストレスを抱えていると卵巣にホルモン分泌の命令を出す視床下部や下垂体から上手く信号が伝わらないため、生理もこなくなります。