生理痛対策「休みを取って身体を労わる」

思い切って休みを取る!

思い切って休みを取る!

生理中は精神的に不安定になりやすく腹痛や頭痛など身体的にもつらいため、普段と同じように仕事をするのは大変ですよね。体調がよくなるまで休みたい!と思うのも当たり前のこと。甘えているわけではありません。ですが、周囲はなかなか理解してくれないんですよね。ここでは気兼ねなく生理休暇を利用できるコツを紹介します。

生理中の仕事は大変!

生理中はイライラしたり、お腹が痛くなったり、食欲がなかったり、とさまざまな症状に悩まされているにもかかわらず、制服である白衣を汚さないように経血の漏れにも気を配らなくてはなりません…。でも、患者さんの対応で忙しいとトイレに行く暇もない!
「漏れていたらどうしよう」と気になって仕事が手につかなくなることもあります。そんな時に利用したいのが生理休暇ですが、生理休暇を利用している人ってあまりいないんですよね。その状態だとつらくても休まず仕事しなければなりません。身体を温めたり、鎮痛剤を服用したり、とできる対策をすべて行っても症状が改善されず、職場の状況も変わらないなら生理休暇に寛容な職場に転職するのもひとつの方法ですよ。

生理休暇が保障されている病院もある

生理休暇は労働基準法でも認められている制度です。ですが、その実態は…。
あるアンケートによると働く女性のうち職場に生理休暇の制度はあるものの利用したことがない、という人は全体の8割近くいました。大多数の人が生理休暇を利用できていない状況です。これは、「生理は病気ではない」という認識が世間の常識となっているからです。生理痛が軽い人や男性からは理解されにくいんですね。それに、看護師は人手不足でギリギリの状態で業務をまわしているところも少なくありません。そのような状態で生理を理由に休むのは躊躇しちゃいます。生理痛に悩んでいる人の多くは鎮痛剤を服用しながら仕事をしていますが、それでは症状はよくなりません。少しでも身体を休めることを考えましょう。
生理休暇を取得している人は少ないのですが、逆に考えてみると、毎回生理休暇を利用している人は2割いる、ということです。つまり、職場を厳選すれば生理休暇の取得も可能だということ。制度がしっかりしている病院なら気兼ねなく生理休暇を申請できます。

利用する際に知っておきたいポイント

生理休暇はパートや正社員などの雇用形態を問わず、誰でも申請することができます。また、生理痛の程度には個人差があるので、その時になってみないと分かりません。そのため、事前申請が必要な有給休暇とは違い、急な休みであったとしても勤務先は認めなければならないのです。
ただし、生理休暇時の給与発生の有無は職場によって異なります。労働基準法で給与の支払いが定められているのは有給休暇だけです。生理休暇について特に規定されているわけではないので、有給休暇として扱うところもあれば欠勤扱いで給与を支給しないところもあります。